CT(Computed Tomography)検査とは、X線とコンピュータを使用した断層画像検査です。患者様に寝台の上で寝ていただいて検査を行います。装置の真ん中を通るときに360度の方向からX線を照射し、体内を通過したX線を検出した結果をコンピュータにて輪切りの画像を作り出します。
検査は痛みを伴わず数分で終了します。ただし、正確な位置情報や画像情報を得るために、検査中はなるべく動かないことが大切です。また、撮影部位によっては検査着への着替えや「息止め」が必要な場合があります。検査の際には担当技師の指示に限り従っていただきますようご協力をお願い致します。
MRIとの違い
CTはX線を使い検査をしますが、MRIは磁石と高周波を使い検査をします。 CTでは直接には水平断像しか撮影できませんが、MRIでは水平断・冠状断・矢状断・任意の断層像を直接撮影することができます。
撮影部位によって準備が違います。
CT検査では、通常のレントゲン写真と同じX線を使用しますので、貴金属類・金属がついている下着・エレキバン・湿布・ヘアピンなどは事前にはずしていただきます。
また、胸部や腹部を撮影する場合は、検査着に着替えていただきます。
撮影中に動いてしまうことにより、画像に悪影響を与えてしまいます。検査中は身体や頭を動かさないようにしていてください。
また、胸部や腹部の検査を行う場合は、何回かに分けて息を止めていただきます。検査室内に『息を吸って止めてください。』という案内が流れますので、『楽にしてください。』という案内が流れるまでしっかり息を止めるようにしてください。息を止めていただく時間は約10秒です。
CT検査はX線を使用します。
CT検査はX線を使用しますので、妊婦もしくは、妊娠の可能性のある方は事前に担当医師にお知らせください。
緊急性のある場合はそちらを優先させていただく場合があります。
予約時間であっても緊急の患者さまが優先になる場合がございます。その場合少しお待ちいただくことがありますのでご了承ください。
検査目的によってヨード製剤である造影剤を腕の静脈から注射して検査をします。
造影剤は体中の血管や臓器に広がり、血流や臓器、病気の形態を詳しく見ることが出来る効果があります。造影剤の使用量は検査内容や体重等によって異なります。
造影剤は腎臓の機能が正常であれば6時間で約91%が腎臓から尿として排泄されやがてすべてが排出されます。
副作用には以下のような症状があります。
造影剤の副作用として軽度のものではくしゃみ、かゆみ、吐き気、発疹等があり重篤なものとして10万人に1人程度の割合でショック、呼吸困難、血圧低下等があります。以前造影剤で気分が悪くなった方や気管支喘息、アレルギー体質の方は副作用が出る可能性が高くなりますので事前にお申し出ください。検査予約時に医師から問診があります。
検査終了後に 書面にて副作用やその他の注意事項を担当技師が説明させていただきます。
検査前と検査後に気をつける事。
検査前:
造影剤を使用して検査をする患者さまには午前中の検査の方には朝食、午後の検査の方には昼食をとることを控えていただいております。水分は検査1時間前までにコップに2杯程度飲んでおいてください。お薬も主治医の指示がない限りいつもどおり飲んでいただいてかまいません。
検査後:
造影剤は尿として排泄されるため、造影剤を使用して検査を行った方は普段より多めに水分をおとりください。
当院ではCT検査で造影剤を使用する方全員に造影剤使用に関する説明書と造影剤使用承諾書をお渡しおります。説明をお読みになっていただき説明を理解し造影剤の使用を納得していただいた方に署名していただいて造影剤を使用しております。
説明や造影剤の使用についてご不明な点があれば主治医や検査室スタッフにご質問ください。