日本人の死亡原因と第4位となっている「脳卒中」。
あらかじめ危険因子を把握していても、脳の病変まで知ることは容易にできません。
脳卒中と言われる病気には、脳梗塞や脳出血、くも膜下出血などがあり、これらは生命を一瞬にして奪ったり、言語障害や麻痺などの重い後遺症をもたらします。
脳の病気は、「発症してから」の治療では遅く、「発症を防ぐための予防」が重要です。
そこで、脳の病気を未然に発見するため「脳ドック」をお勧めします。
検査の内容は、MRI・MRAなどの映像検査、それに加えて、血液・尿検査・心電図を行います。
苦痛はほとんどありませんので、安心して受診できます。
検査で発見できる病気は、脳梗塞(無症候性脳梗塞)、未破裂動脈瘤、脳動脈奇形、もやもや病など多岐にわたります。
高血圧、糖尿病、肥満、あるいは家族に脳卒中になった人がいるなどの危険因子がある人は、自分の脳の状態を知る貴重な機会です。
つぎの項目に該当される方は、脳ドックの検査が受けられない可能性があります。
コース名 | フルコース | スタンダードコース |
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料金 | 28,000円 | 23,000円 |
所要時間 | 180分 | 90分 |
問診 | ● | ● |
身体測定 | ● | ● |
血圧測定 | ● | ● |
頭部MRI | ● | ● |
頭部MRA | ● | ● |
頚部MRA | ● | ● |
心電図 | ● | - |
動脈硬化検査 | ● | - |
血液検査 | ● ※1 | - |
尿検査 | ● ※2 | - |
X線被曝なしに体内の断面像、立体写真が得られる検査です。人体の横断面や縦断面のみでなく任意の断面図での画像が得られ、三次元の立体画像の構築も簡単に見る事ができます。数分間じっとしている間に痛みも無く終了します。
MRIの撮影技術を使って血管を描出する方法です。従来の造影剤を使用する血管撮影とは異なるため、造影剤による合併症の心配もなく安全で痛みがありません。近年では頭部血管撮影の主流となっており、主に太い血管の詰りや細くなっていないか、くも膜下出血の原因となる動脈のこぶ(動脈瘤)や血管の奇形がないかを調べます。MRA検査で、脳動脈瘤や総脈の詰りが発見されるケースが増えています。
近石病院 健診窓口(受付時間/9:00~17:30)
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